
まだ1年目なのに、もう辞めたいんです。こんなの甘えですよね…
※やり取りは、実際に受けてきた相談をもとに再構成したものです。
この相談、毎年同じ時期に集中します。入職して半年から10ヶ月。ちょうど夏の終わりから年明けにかけてです。
先に結論を書きます。1年目の「辞めたい」は、甘えや根性の問題として扱っていい話ではありません。時期がこれだけ揃うということは、個人の資質ではなく、構造的に無理が来るタイミングがあるということです。
なぜ半年〜10ヶ月に集中するのか
1. 夜勤が本格化して、生活リズムが壊れる
多くの病院で、夜勤の独り立ちは入職後数ヶ月から始まります。日勤で覚えることに追われた前半戦が終わった直後に、今度は睡眠が壊れる。回復する間がありません。
2. 教わる時間が、構造的にない
プリセプターは、自分の受け持ち患者を抱えたまま教育係をしています。指導が足りないのは、その人が不親切だからではなく、教える時間が制度として確保されていないからです。「聞きづらい」まま処置に入る状況は、こうして生まれます。
3. 一度のインシデントを引きずる
半年も働けば、ヒヤリとする場面は誰にでも起きます。そこで自分を疑い始めると、確認が増え、時間が足りなくなり、また焦る。この循環に入った子を、何人も見てきました。

3つとも、あなたの能力の話ではありません。環境の話です。
「辞める」か「耐える」かの二択にしない
一番避けてほしいのは、選択肢を2つだと思い込むことです。実際にはこの間に段階があります。
- 部署異動の相談 — 急性期が合わないだけなら、同じ病院の別部署で解決することがあります
- 勤務形態の調整 — 夜勤回数の調整や時短が制度としてある職場も
- 転職 — 環境ごと変える選択肢。1年未満でも動けますが、次の項目を読んでください
1年未満で転職する場合の現実
正直に書きます。経験1年未満だと、選べる求人は大きく減ります。多くの求人が「経験3年以上」を条件にしているためです。同じ急性期への転職は難しく、現実的な選択肢はクリニックや施設が中心になります。
これは「1年目は動くな」という意味ではありません。選択肢が狭いからこそ、複数のサービスに登録して母数を確保する意味が大きい、という意味です。
ひとつだけ、順番の話
もし眠れない・食べられない・出勤前に体が動かないという状態が続いているなら、転職の検討より先に、休むことと受診を優先してください。キャリアの話は、心身が保たれていて初めて成立します。順番を間違えないでください。
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動くと決めたら、伝え方と選び方です。
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