「看護師に向いてない」と感じる人へ|8割は職場との相性の問題

相談者さん
相談者さん

私、看護師に向いてないのかもしれません。毎日そう思いながら働いてます。

※やり取りは、実際に受けてきた相談をもとに再構成したものです。

この言葉を、何人から聞いたか分かりません。そして6年間見てきて言えることがあります。「看護師に向いてない」と言っていた子の8割は、環境を変えたら普通に続いています。

向いていなかったのは看護師という職業ではなく、最初に配属された職場だった——このパターンが圧倒的に多い。

資格は1つ、働き方は20通り

看護師の資格で働ける場所は、病棟だけではありません。クリニック、訪問看護、介護施設、健診センター、透析——業務内容も、時間の流れ方も、求められる性質もまったく違います。

病棟しか知らない状態で「向いてない」と結論を出すのは、1つの職場との相性を、職業全体の適性だと勘違いしている可能性が高いんです。

「何が合わなかったのか」を言語化する

辞めたい気持ちを分解すると、だいたい3つの軸のどれかに当たります。

スピードが合わなかった

急性期の判断速度と切り替えの速さは、特殊な環境です。じっくり関わる働き方(慢性期、透析、訪問看護)が合う人は普通にいます。

人間関係の密度が合わなかった

大所帯の病棟の人間関係と、少人数の事業所の人間関係は、別物です。合わなかったのは「人と働くこと」ではなく「あの人数と密度」かもしれません。

常に見られている環境が合わなかった

ナースステーションという構造は、常に誰かの視界の中で働く環境です。「命の重さ」ではなくここが消耗の原因だった人は、意外なほど多い。

汐見ケイ
汐見ケイ

「向いてない」の中身がどれなのか。それが分かれば、次に選ぶ環境の条件が決まります。

辞める前に、選択肢の数を数える

結論を出す前に、ひとつだけやってみてください。いまの資格で働ける職場のタイプを、紙に書き出す。それだけです。「看護師を辞めるか続けるか」という大きな問いが、「どの環境なら続くか」という具体的な問いに変わります。

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